郵便物を大量に送る際、「料金別納」と「料金後納」という用語を見かけたことはありませんか?どちらも切手を貼らずに郵送できる便利な制度ですが、利用条件や支払いのタイミングには違いがあります。
この記事では、料金別納と料金後納の違いについて詳しく解説し、最適な使い分け方を紹介します。
料金別納とは
料金別納(りょうきんべつのう)とは、郵便物を一度に10通以上まとめて差し出す場合に、切手を貼らずに一括で料金を支払えるサービスです。
事前に準備された「差出票」と「料金別納」マークを用い、郵便局にまとめて提出することで手続きが完了します。
全ての郵便物に対して同じ料金であることが条件であり、発送時に料金を一括納付する形になります。
企業や団体が定期的に大量の郵送物を送る際に広く利用されています。
なお、ゆうパックやEMSでは1通からの利用も可能です。
料金別納という言葉の使い方
料金別納は、「その場でまとめて支払う」「切手不要」「10通以上」など、効率的な郵送手段を表す文脈で用いられます。
主に法人利用に適した言葉です。
例:
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月末に請求書を料金別納で一括発送する。
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料金別納を利用するため、事前に差出票を準備した。
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展示会の案内状を料金別納で郵送した。
料金後納とは
料金後納(りょうきんこうのう)とは、1か月分の郵便利用料金をまとめて後払いできるサービスです。
月に50通以上の郵送があることが利用の条件で、法人・団体などが継続的に大量の郵便物を扱う場合に適しています。
この制度では、月末に郵便局から請求書が発行され、翌月に一括で支払います。
ゆうパックの場合は、10個以上からの利用が可能です。契約には事前の申請が必要で、郵便局との継続的な取引が前提となります。
料金後納という言葉の使い方
料金後納は「後でまとめて払う」「定期的な発送」「事前申請」など、計画的な郵送業務を管理するための表現として使われます。
例:
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DM(ダイレクトメール)の発送は料金後納で対応している。
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料金後納を申請するには、郵便局との契約が必要だ。
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毎月の発送量が多いため、料金後納を導入した。
料金別納と料金後納の違いとは
料金別納と料金後納の違いは、主に「支払いのタイミング」と「利用条件」にあります。
料金別納は、郵便物を一度に10通以上差し出す際、その場で料金を支払う方法です。
切手を貼る必要がなく、効率よく発送できる点が魅力です。
使いたいときにすぐ利用でき、事前申請も不要なため、突発的な大量発送にも対応しやすいのが特徴です。
一方、料金後納は、事前に郵便局と契約し、毎月の発送分をまとめて後払いする制度です。
最低でも月に50通(ゆうパックは10個以上)の発送が必要で、安定した発送量がある法人や業者に向いています。
支払いは翌月に一括で請求されるため、経理処理が簡略化されるメリットがあります。
両者ともに「切手不要で大量発送に便利」という点は共通していますが、柔軟に使える料金別納と、契約型の料金後納では運用スタイルが異なります。
まとめ
料金別納と料金後納の違いは、支払い方法や利用条件にあります。
料金別納は事前申請不要でその場で料金を支払い、短期間の大量発送に適しています。
一方、料金後納は事前申請が必要で、月ごとの支払いができるため、長期的に郵便物を多く扱う企業に最適です。
用途や発送頻度に応じて、最適な方法を選びましょう。
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